テレビの健康特集を見ていると、『血液ドロドロ』とか『血液サラサラ』という表現をしばしば目にします。
血液がドロドロとはどういう状態なのでしょうか?
また、血液がドロドロになることで、体にはどんな悪影響があるのでしょうか?
ということで、ドロドロの血液が危険な理由を分かりやすく紹介します。
血液がサラサラとかドロドロってどういうこと?
血液には体中に栄養や酸素を送る働きがあります。
心臓がポンプの役割をして、全身に血液を送り出すことで、血液はスムーズに全身の血管を駆け巡り、体中の細胞のすみずみまで、栄養や酸素を届けています。
また、いらなくなった老廃物や二酸化炭素を受け取り、肝臓や腎臓などの〝廃棄物処理場〟へと運ぶ働きもしています。
このように、血液が滞りなく全身を巡り続けることで、人間の細胞は正常な働きを保つことが出来ています。
しかし、様々な要因によって血液がドロドロになってしまうと、血液の『流れ』が悪くなってしまうのです。
コレステロールで血管が狭くなる!?
血液がドロドロになる原因は様々ですが、イメージしやすいのは高脂血症です。
高脂血症とは、専門的には脂質異常症とよばれており、体の『脂質』が基準値を超えている状態を指します。
悪玉コレステロールや中性脂肪が体内に蓄積することで、高脂血症になってしまいます。
体内に不要な脂肪分が蓄積することで、血管の壁にはコレステロールなどの脂肪分がべったりと付着するようになります。
このような状態になると、血管が狭くなってしまい、栄養や酸素を運ぶ血液の『流れ』が滞ってしまいます。
高脂血症のように、血管が狭くなったり、血管がべたべたになってしまい、血液が流れにくくなっている状態を『血液ドロドロ』と表現します。
血液そのものがドロドロになっていなくても、高脂血症や糖尿病などで血管が狭くなってしまっていると、血液はドロドロになります。
血液がドロドロになると何が問題なの?
血液がドロドロになると、『血管が詰まりやすくなる』という大きな問題が発生します。
脳の血管が詰まれば脳梗塞に、心臓の血管が詰まれば心筋梗塞という病気を発症することになります。
大きな病気だけではなく、血管が詰まる(細くなる)ことで、血管に余計な圧力がかかり、高血圧になる場合もあります。
血管が詰まるのは本当に危険!
血管が詰まるというのは、非常に危険な状態です。
血液は栄養や酸素を運ぶ働きをしているため、血管の詰まりは『栄養や酸素が届けられなくなる』ことを意味します。
詰まった血管の先にある臓器には、栄養や酸素の供給が途絶えてしまうのです。
そのため、処置が遅れることで、麻痺や壊死など、取り返しのつかない障害が残る可能性もあります。
土砂崩れで道路が閉鎖されてしまえば、その先の集落には物資が供給できませんよね。
血管とは道路であり、栄養を運ぶための重要な道なのです。
その道が閉鎖されてしまえば、身体に大きな悪影響がでます。
血液をサラサラにするには?
では最後に血液をサラサラにするための方法を紹介します。
それはずばり『生活習慣の改善』です。
規則正しい生活習慣を心がけることです。
ものすごく単純ですが、これが一番効果的な方法です。
自分の生活習慣の中で『ダメだなぁ』と感じている部分があるはずです。
そこを治しましょう!
血液をサラサラにする薬やサプリメント、血液をサラサラにするドリンクなど、科学的根拠のあるものから怪しいものまで、市場には様々な『血液サラサラ商品』が存在します。
しかし、いくらこのような商品を使おうとも、たとえそれが処方薬であっても、生活習慣の改善には敵いません。
血液が固まるのを防ぐ薬がありますが、たとえこの薬を使ったとしても、タバコを1日1箱吸っていれば、健康被害を防ぐことはできません。
生活習慣の改善こそが血液をサラサラに保ち、健康的な体を手に入れる最高の治療なのです。
血液をサラサラにするためのおすすめ習慣
具体的におすすめする習慣は以下の通りです。
• 禁煙
• 1日3食食べる
• 野菜中心の献立
• 間食はしない
• アルコールは飲みすぎない
• 休肝日を作る
• 1日30分以上の軽い運動をする
• ストレスを溜めない
• などなど
子供でも知っている規則正しい生活をすることこそが、血液をサラサラにする秘訣です。
自分の生活習慣のなかで見直せる部分があれば、少しずつ改善していきましょう。
それが血液を健康に保つための秘訣です!
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