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しつこい更年期障害の症状を取り除く治療方法とは?

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急激なホルモンバランスの変化によって生じるのが更年期障害です。
女性のライフステージは、月経を迎える思春期、月経があり妊娠・出産が可能な性成熟期、出産を終え月経が終わる更年期、閉経後の高齢期という4つに分類されており、この中の更年期(閉経前後の年齢の女性)に頻繁にみられる疾患であることから、『更年期障害』と呼ばれています。
女性ホルモンの変化に、体と心がついていかなくなってしまうのが原因で、動悸や息切れ、のぼせ、ほてり、発汗異常などのほか、頭痛や腰痛、肩凝り、手足のしびれ、イライラ感、めまい、耳鳴り、不安感、不眠、食欲不振などなど…、多種多様の症状が発現します。
また、更年期障害は女性特有の病気ではありません。
男性ホルモンのバランスが崩れることで、男性にも起こり得る病気です。
更年期障害の症状は非常に『しつこい』のが特徴で、安静にしているだけではなかなか治りません。
そこで、更年期障害の各症状を取り除くための治療方法を紹介します。

更年期障害の原因とメカニズム

更年期障害の治療方法を理解するためには、更年期障害の原因やメカニズムについて整理しておく必要があります。
話を分りやすくするために、女性の更年期障害を例にとって解説します。
エストロゲンとよばれる女性ホルモンは、『女性が女性らしくある』ための働きをしています。
具体的には、月経や妊娠といった女性機能、乳房や性器の成長、肌や髪を艶やかにするなど女性特有の体作りをサポートしています。
閉経前後の期間となる更年期(45~55歳前後)の女性の体では、ホルモンの分泌が大きく変化しています。
閉経によって女性ホルモンの分泌が急激に低下することで、脳がその変化のスピードについていけず、心や体に様々な症状が発現します。
重要なポイントとして、体だけではなく心(メンタル・精神面)にも大きな症状が出現する可能性があるということです。
加えて、この時期の女性は、子育てや両親の介護、結婚や離婚、仕事環境の変化など、様々な社会的な悩みも抱えていることが多く、より大きなストレスを心身に受けることで症状が発現する可能性もあります。
つまり、更年期障害の症状を取り除くためには、ホルモンを補充するだけではなく、カウンセリングなどを行ってストレスの原因を突き止めることも重要です。

更年期障害の治療とは?

・ホルモンの補充
・カウンセリングなどのメンタルサポート
・各症状に対しての治療

上記のように更年期障害の治療は大きく3つに分けることができます。

ホルモンの補充

まずはホルモンの補充です。
更年期障害はホルモンが急激に不足することで発症しているため、不足しているホルモンを外部から補います。
ホルモンを補充するためには薬の力が必要ですが、食事などの栄養療法が効果を示すこともあります。
大豆などに含まれているイソフラボンは、女性ホルモンと似た骨格をしており、体内で女性ホルモンのような働きをすることが知られています。
そのため、食事として大豆製品を摂取するなどの習慣を身に付けることで、更年期障害の各症状を緩和することができる場合があります。

メンタルサポート

次に重要となるのが、カウンセリングなどのメンタル面へのアプローチです。
更年期障害では、うつや不安などの様々な精神面の変化があります。
ホルモンの異常だけではなく、環境的な要因(人間関係や家庭環境など)が引き金となっている場合も多いため、メンタル面のケアを行うことが非常に重要です。

対処療法

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三つ目が対処療法です。
更年期障害では、患者ごとに様々な症状が発現します。
頭痛、めまい、動悸、ほてり、倦怠感、関節痛、うつなどが代表的な症状ですが、これら以外にも多種多様の自覚症状が発現することがあります。
それらの症状に対して、最も患者にあった治療を選択します。
稀に、薬で緩和できないような、ほてりやめまいなどの症状が発現することもあります。
このような場合には、リハビリテーション(運動)や食事療法、マッサージなどが効果を示すこともあります

更年期障害の治療は総合的に行うのが重要!

更年期障害の原因はホルモンバランスの異常ですが、ただホルモンを補充するだけの治療ではなく、メンタル面を含めて、総合的に治療を行っていくことが重要です。

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